ラジカル制御塗料は耐候性が高く、コストパフォーマンスにも優れた塗料です

ラジカル制御塗料とは「ラジカル制御型の酸化チタンを使用した塗料」のことを指しており、その最大の特徴は耐候性の高さだと言えます。

一般的な塗料では塗料を調色する際に使う酸化チタン(白色顔料)に太陽光が当たることで樹脂や顔料といった有機物にダメージを与える「ラジカル」が発生してしまいます。このラジカルは塗料に含まれている有機物を劣化させることで、チョーキング現象とよばれる外壁に白い粉が付着する現象を生じさせます。しかし、ラジカル制御塗料では酸化チタンの表層にラジカルを閉じ込めるバリアー層を設けることによって、塗料に含まれている有機物に与えるダメージを抑えることで塗料の耐候性を大幅に向上させているのです。

この他にもラジカル制御塗料はポリマーハイブリッド効果による塗料の伸びの良さからくる「作業性の高さ」や「塗料の隠蔽性の高さ」、ポリマーが塗膜間の隙間を埋めて緻密な塗膜形成を行うことによる「優れた光沢感」、防藻・防カビ機能を有していることによる「耐久性の高さ」、塗料の親水化技術による「雨だれによる汚れの低減」といった優れた特徴があります。

価格は一般的な塗料よりも高額になりますが、耐候性が高く塗り替えの回数を減らすことが出来るラジカル制御塗料はコストパフォーマンスも優れていると言えるでしょう。