劣化の原因、酸化チタンを閉じ込める

ラジカル制御型の酸化チタンとHALSの組み合わせで、劣化を遅らせます。ラジカル制御型酸化チタンはチタンの表層に発生したラジカルを封じ込めるためのバリア層があるものを指します。ラジカルを封じ込めることで耐候性を高め、耐用年数をも伸ばすことが出来るということです。しかし、この封じ込める層も歳月とともに劣化しラジカルがバリア層を出てしまう事があります。この突破したラジカルをHALSは補足する役割を果たすのでさらに劣化を遅らせることが出来るという理論となっています。

酸化チタン
酸化チタンは食品の色付けにも利用されるほど、身近な物質。もちろん無害。

耐候性とは、プラスティックや塗料などの材料が屋外で使用された場合に、太陽光や風雨、温度変化で変質したり劣化などをおこしにくい性質のことを指します。耐候性が高い程、屋外での使用に適していると言い換えることも出来るでしょう。長く使う予定であるほど耐候性が高い塗料を使って外壁塗装をしたいと考えるのは当然と言えます。

ラジカル塗料の耐久性は、概ね10年から15年と考えられています。一般に販売されてから数年しか経過していませんので、市場での耐久性などの声はあまりないのですが、塗料メーカーの研究によればこのくらい持つと推定されているという状況です。塗料にはアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・光触媒・無機などがあり、耐久性に応じて価格が高くなる傾向があります。7年から13年前後がシリコンの耐久性であると考えられていることから、シリコンよりは高い耐久性を持っていることになります。